ニュージーランド 中学留学 Glendowie Primary School / Baradene College of the Sacred Heart
渡航者プロフィール | |
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留学先 | ニュージーランド・オークランド |
氏名 | K・Nさん (女性) |
年齢 | 12歳 |
滞在期間 | 2016年2月~2018年8月(2.5年間) |
参加プログラム名 | ニュージーランド中学留学プログラム この参加プログラムの情報を見る |
滞在方法 | ホームステイ |
留学したきっかけ・理由を教えてください。
両親からの英語を学んで欲しいという願いがあったため
学校生活の中で一番印象に残っていることは何ですか?その理由も教えてください。
Year 9 の時の学年末のRotorua school tripが印象的でした。理由としては留学2年目である程度の英語力が身につけられている状態で新しい学校でできた沢山の友達とともにスクールトリップ に行き、コミュニケーションを取りながら比較的自由な環境の中で友達と過ごす時間がとても楽しかったからです。また、スクールトリップは日本の学校の修学旅行とは少し違い、アクティビティを通して学ぶスタイルが多く、直接講習などを受ける機会などは存在していなかったため思う存分楽しめ、アクティブに体を沢山動かしてニュージーランドの自然を楽しめたスクールトリップでした。
滞在先(ホームステイ)で印象に残っているエピソードを教えてください。
留学一年目の私の13歳の誕生日にホストファミリーがニュージーランドスタイルで私の誕生日を祝ってくれた時です。朝私が起きてベッドでゆっくりしていた時に部屋にハッピーバースデーの歌を歌いながらパンケーキを持ってきてもらい、ホストシスターに囲まれながらベッドで朝食を済ませました。とても驚いたし、嬉しかったのでそれは特に印象的です。朝食後リビングに上がると、テーブルに沢山のプレゼントが置いてあり、私が当時行なっていたネットボールというスポーツのボールも貰い、以前から欲しかったためとても嬉しかったです。昼からは学校の友達と4人でバースデーパーティーを行い、前夜自分で作ったケーキをみんなで食べた後、JUMPというトランポリンパークで遊びました。その日は朝からホストファミリーに盛大に祝ってもらえ、その後大好きな友達とも一緒に過ごせた為とても幸せでスペシャルな気持ちになれた特別な1日になりました。また、誕生日の過ごし方も日本の方法とは少し違ったため、驚きと感動を味わいながらニュージーランドの文化を学べました。
参加した課外活動について詳しく教えてください。
留学1年目にホストシスターが行っていたことをきっかけにネットボールをやり始め、留学終了までセンターというポジションでプレーしました。ネットボールは日本ではあまり有名ではなくプレーされていないスポーツのため初めはルールなどを理解するのが大変でしたが直ぐになれとても熱中することが出来ました。他には元々長距離走が得意で健康を保ちたかったため週に2回、地域のマラソンに行っていました。このようなスポーツを行うことで日々のストレス発散にもなったり、学校でのスポーツ行事で結果を残すことができました。また、文化面ではホストファザーがサモア人だったことをきっかけにPolyfestにサモアチームとして2度出場しました。約2ヶ月間にかけて練習を行い、振りや歌詞を頭に入れることは簡単なことではありませんでしたが、その日々の積み重ねがあったこそ本番自信を持って舞台に立つことができ、やりがいを感じることが出来ました。また、この経験を通してサモアの文化も沢山知れ、ニュージーランド以外の文化にも興味をもてるようになりました。
留学中、どのような友人ができましたか?交友関係について教えてください。
三年間を通して交友関係で共通していることは私の友達にはニュージーランド人ではない子が多かったことです。みんな国籍はニュージーランドなのですが親がニュージーランドの方ではないなどの友達が多かったです。例えば留学一年目のプライマリーではタイ人の両親を持つ子と仲良かったり、カレッジではギリシャ、ジンバブエ、ペルー、中国、スペイン、サモア、クロアチアなどの国の血を持つ子達が私の友達の大半を占めていました。初めはお互い全く別の文化を持ち、理解者が少ないため難しいことも多いのかと思いましたが、その子たちもニュージーランドで育っているため、文化はあまりニュージーランドとは違いがない子が多かったため、他のニュージーランド人の子達との交友関係の差はありませんでした。ですが、アイデンティティを大切にしている家族を持つ子達などは考え方の違いなどがあり、ニュージーランド以外の沢山の文化についても学ぶことができ、自分自身にとってもためになり、刺激を受けました。また、ホームステイ先のホストファザーがサモア人だったこともあり、普段からサモアの文化に触れることが多く、学校のサモアチームとしてPolyfestにも2度出場しました。
留学中、どのようなことで最も困りましたか?又、その点をどうやって克服したか教えてください。
学校で定期的に行われていたテストが大変でした。(特に一年目) テストは一般の生徒ペースで、もちろん留学生向けのテストなどは作られていないため、私の英語力では到底理解できず初めは問題の意味すらわからない時がほとんどでした。ですが留学一年目はESOLという留学生向けのクラスに週何回か通っていたため、テスト前になると先生がテスト対策を行ってくれ、テスト範囲などの勉強をその時間に助けてもらいながらするなどをし、乗り越えることができました。ですが2年目からはESOLも卒業し、学校の時間内でテストに向けて勉強ができる時間は自由時間以外なくなりました。また、数学などとは違いとても難しかったため私の苦手教科だった理科は特に単元ごとに行われるテストが多く難しかったため私は自分なりにわかりやすく学習できる小さな冊子をテストがあるたびに作成し、先生が生徒のために作ってくださったフラッシュカードを使って家で勉強をしたり、持ち歩きが楽だった為通学中のバスの中でも見通したりしてスペアタイムを使ってテスト勉強をしていました。また理科用語は難しい単語が多く全く知らないものが多かったため、冊子には言葉の意味を書いたり日本語で翻訳したものを書いたりもしていました。その冊子を利用し始めてから私の学力は一気に上がりテストの結果も以前より大きく改善しました。
日本の学校や生活と大きく異なると感じた点を詳しく教えてください。複数でも構いません。
授業でほとんどの教科でノートを手書きで取らないことです。日本ではノートを取るのは手書きで行いますが、ニュージーランドではほとんどの授業でOne NoteというOfficeのアプリを使用して各自のコンピューター上でノートを取りました。One Noteはとても便利で手書きでできるほとんどのことが簡単に素早くできます。そのようにコンピューターを使った授業は小学校の頃から行われており、ニュージーランドの子供のほとんどはパソコンにとても慣れています。私自身もパソコンを使う授業を通してパソコンにも前より詳しくなったし便利なツールを最大限に利用できるようになりました。ですがパソコンを使用する回数が多い分、オフライン使用不可のアプリやインターネットを使用する授業では、学校のWi-Fiに問題が起こり使えなくなった時には授業がうまく進まなかったり出来なくなったりしまうことがたまにありました。ですがそのような機械問題を除けばコンピューターの使用はとても簡単で楽でした。
留学して良かったと思うことを教えてください。
自分の住んでいる場所がが東京でも日本でもなく世界に変わったことです。価値観がそう変わったことで今自分の周りで起きている問題なども世界単位で見ることができるようになったし常に世界中に住んでいる人たちのことを考えながら行動できるようになりました。例えば小さなことですが食を残してしまう時の罪悪感などは以前はなかったのですが今は他の国の飢餓の状態にある人々のことを常に意識している為、食を残すこともなくなりました。そのように自分の中の小さな問題や周りで起きている小さなスケールの問題を世界で起きている深刻な問題と比べたりして自分にできることを探すことが増えました。
帰国後、日本の学校または生活において苦労や違和感を感じたことはありますか?はいの方はどのような点でそう感じたか詳しく教えてください。
はい。留学していたのが中学1年生から3年の始めまでの二年間半だったので中学で習うほとんどのことが知らず、帰国したときの始めの授業についていけなかったりテスト勉強も凄く大変でした。また、数学などの世界共通教科でも留学先の国の方が簡単だったり、習う内容が別だったりということがあった為、日本の数学の授業は帰国したばかりの時は苦痛でした。
留学前と後で、あなた自身はどんな点が変わりましたか?或いは周囲の人たちにどんなところが変わったといわれますか?
留学前は自分の視野が狭く自分の周りで起こっている問題などしか考えていませんでしたが現在は自分から遠いところで起こっている世界の問題も意識できるようになりました。ニュースも前より興味を持ってみれるようになったし、私たちが地球人として抱える問題などにも「私たちの問題」として向き合えるようになりました。
これから留学する後輩たちにどんな言葉をかけてあげたいですか?
今は不安が大きいかもしれませんがその不安が必ず強みにつながります!なぜなら不安や焦りがあるからこそ努力しようという気持ちが生まれ、あなたなりに努力や葛藤をすることでそれがいつのまにか楽しいと感じられるものに変わるからです。そして留学するときに大事なことは周りの目を気にせず自分を貫くことです。初めは言語の壁もあり恥ずかしい思いをすることが多いかもしれません。ですがその時に周りの目を気にして強がったりしてしまったら後で絶対に後悔するし、自分のためにはなりません。どんな時でも素直に自分の弱みを認めて「今」に向き合いましょう。可能性を信じて、頑張ってください!