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高校生の留学
日本の義務教育修了後、海外の高校に進学する学生は、小中高校留学の中で最も高い割合を占めます。
異国の地で同年代の学生と学びながら視野を広げたい、将来やりたい職業に就くために海外で学びたいと志を持って留学する学生もいれば、大学受験を重視した暗記型教育に疑問を抱いた学生や、いじめの問題に遭遇し、海外での選択肢を模索する学生やご家族もおられます。
高校生の留学 知っておきたいこと
語学習得における臨界期
一般的に5歳から15歳位を過ぎると、ネイティブ・スピーカーのようになるのは難しいといわれています。脳は10歳位までは柔軟性がありますが、思春期を迎える頃には、柔軟性が消失し始めるからです。語学習得の観点からも、高校生の間に留学することはより近道であるといえます。
異なるものを受け容れる寛容性
10代は人格形成の過程にある時期ですので、先入観を持たずに異なる文化や考え方、ライフスタイルを受け容れることができます。日本では当たり前だったことが、そうではない場面に遭遇する事は多々あります。どちらが良い・悪いではなく、違いを認め、理解することができるのも、先入観の少ないこの時期までであると考えます。
広がる人生の選択肢
私たちは、留学そのものがその子どもの成長の機会と考えます。企業の国際化が加速する昨今、人材への要求は高まりを見せています。習得した語学を駆使して何ができるか、専門分野にどの程度精通しているか、交渉力、問題解決力、高いコミュニケーション力などは、国際社会で不可欠な要素です。留学先での出会いや経験の積み重ねが、世の中には自分を活かす道が数多くあることを気づかせ、世界のどのステージに立っても道を切り開いていけるであろう、自信と活力を養います。
高校卒業までの所要期間
英語力や学習状況、又、進学先の国により、卒業までの所要期間は日本での3年間より長くなることもあり得ます。1、2年の遅れが社会に出てからハンディになることはありませんので、5年先、10年先を見据えて、今、どの進路を選択する事がその子にとって最善と思えるか家族で十分話し合うことが必要です。
大学からの留学との違い
大学から留学する場合、専攻分野と就職先の業種や職種の関連性が高くなるため、途中で進路変更をすることは難しくなります。高校生の場合、この時期に学んだことや、考えたことがその先の進路を決定していくうえでの土台となりますので、この間に築いたネットワークや経験はより幅広いものとなり得ます。高校2,3年次にあたる最終2年間は、いずれの国もその先の進学に向けての勉強や試験準備となります。公私立問わず、各学校にはカレッジカウンセラーがいますので、いろんな意見を聞き、その中で自分の進みたい方向を固めていくことが大事です。
高校生の留学事例
N・Kさん 進学先:ニュージーランド St. Peter’s, Cambridge
同じ乗馬クラブにいた知人が留学をし、その影響で自分も海外の学校で英語習得と乗馬を両立させたいとの思いで留学を決意。イギリスのサマースクールを経て、ニュージーランドの乗馬で有名なボーディングスクールに進学。3年間、毎日自分の馬の世話を行い学業と両立させる。帰国子女受験で日本の名門大学に入学。
T・Yさん 進学先:オーストラリア Robina High School
中学時代に約半年間の語学留学を経験。在籍していた小中高一貫校の慣れ親しんだ環境から飛び出し、新たな挑戦をしたいとの思いで留学を決心、ゴールドコーストにある公立高校に進学。3年間ホームステイ生活をしながら学業にも精を出す。卒業後は帰国子女受験で日本の大学に進学。
Y・Hさん 進学先:カナダ Bodwell High School
留学中の友人が世界各国の友達を作っている姿をみて自分も留学したいと思うようになった。在籍していた高校を退学し、高校2年からバンクーバーにある私立校に進学。日本の中高で学習した科目も一部が現地の単位として認められ2年間でカナダの高校を卒業。留学後は日本の大学に進学。
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M・Y君 進学先:ニュージーランド Riccarton High school
日本の高校への進学が親子共にしっくり来ず、留学していた大学生の姉の影響と本人の性格的にも海外の方が合っているという思いがあり、高校から留学を決意。のんびり落ち着いた環境を希望し、クライストチャーチにある公立校に進学。学業と並行して、地元のバスケットボールクラスに所属し、交流関係を広げる。留学後は名古屋の大学に進学。
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T.H君 進学先:イギリス TASIS England
中高一貫校に籍を置くT君は夏休みの度にサマースクールに参加。当初は高校卒業後に海外の大学を目指していましたが、いち早く海外での経験を積みたいとの思いで高1の2学期から留学。幼少期からレゴが好きで将来はロボット工学を学びたいと話していたT君は、卒業後アメリカの大学に進学。
M.Nさん 進学先:スイス College du Leman
幼稚園から大学まである私立女子一貫校に通っていたMさん。居心地はいいけれど更に広い世界に身を置きたいとこれまでとは正反対の学校環境を選択。世界中から集まる友達と肩を並べる授業や寮生活は刺激も多く充実した日々を過ごされました。大学は帰国子女受験にて進学。外資系金融会社に就職。
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高校生の留学 Q&A
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長期留学の場合、公立校に関しては成績証明書の提出やご本人によるエッセイなど書類審査が基本となっており、私立校はそれら書類に加えて、学校指定のテスト受験、インタビュー(面接)、先生方の推薦状、英語力を証明するスコアの提出などの総合評価で合否が決定します。サマースクールなどの短期留学では、一部の学校を除いて入学試験や先述のような出願書類は求められず、希望すれば参加できるものも多くあります。
進学(長期留学)の場合は、出願書類の一つとして過去数年分の成績を提出します。出願に際し、好成績であることが前提の学校もあれば、平均又はそれ未満の成績でも、高い意欲や課外活動歴(部活や習い事等の実績)があり、それらが認められれば入学のチャンスを頂ける場合もあります。
個人差はありますが、挨拶程度の英語力のお子様が日常生活に困らないレベルに達するには、最低でも1年は見ておかれてください。長く海外に滞在すれば自然と英語が身に付くと思われがちですが、日本人とばかり過ごしていれば語学力の向上は望めません。話せないながらもジェスチャーやイラストを用いてコミュニケーションを取る、先生に質問しにいく、スポーツを通してネイティブの友達を作るなどの努力をされているお子様は上達が速いです。
大きく3つの準備をお勧めしています。1つ目は「英語力を鍛えておく」ことです。留学までの目標を定め、計画立てて学習に取り組みましょう。 2つ目は「自分のことは自分でできる」練習を重ねておくことです。自分で起きる、部屋を片付ける、家事を手伝う等は欧米では未就学の頃から自立訓練の一環として家庭でも教育がなされています。3つ目は「自己理解を深め、アウトプットできる力を養う」ことです。海外では、社会で活きる力の一つとして、幼少期から他者との関わりや学校教育を通じて自分の考えや意見をしっかりと持ち表現する訓練がなされています。海外教育研究所ではそのための事前準備プログラム【FORWARD】をご用意しています。
各学校とのやり取りに際し、親御様に代わって私たちが窓口となっておりますのでご安心ください。英語の書類も必要に応じて和訳を添えたり、口頭でご説明差し上げております。英語に不自由しない親御様でも、留学のプロに任せた方が安心という理由でサポートさせて頂く事も多いです。
日本の大学に進学を希望する場合、帰国子女枠、AO入試にて受験されるケースが一般的です。弊社では、帰国子女受験対策講座を提供している予備校や塾と提携しており、ご希望に応じて、これらの提携先をご紹介差し上げております。日本からのオンラインレッスン提供に加えて、国や地域によっては、放課後や週末に通える塾をご紹介しています。大学の受験資格や条件は各大学及び学部によって幅があり、毎年変更が生じている大学もありますので、最新情報は各大学のHPでご確認ください。
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高校留学の種類
ボーディングスクール(寮制学校)への単身留学
学生や教師が同じキャンパス内で寝食を共にし、人としての成長を多角度から支え、鍛えてくれるのがボーディングスクール(寮制学校)です。多くのボーディングスクールは、全人教育を理念に掲げ、徹底した少人数制の下、文武両道教育を行っています。
現地の公立中高校へ留学
公立校の多くは、その地域に住む家庭の子どもたちが通う学校です。カナダやニュージーランドでは、国民の約9割が、オーストラリアでは約7割が高校まで公立校を卒業しています。日本からの留学生は、ホームステイをしながら現地学生と同様に地元の学校へ通学します。
夏休みを利用して海外体験
ボーディングスクールや語学学校では、スクールホリデー中、多種多様な語学研修プログラムを開講しています。
世界中から集まる同年代の子どもと過ごすひと時は、語学力や国際感覚を磨く貴重な体験となることでしょう。
現地校体験
数週間や数か月の間、現地の学校に入り、現地の学生と一緒の教室で授業をうけることができます。日本とは違う環境を体験することを目的に、もしくは卒業留学をお考えの方のお試しとして、英語やアクティビティだけのプログラムとはまた違った貴重な体験となるはずです。