高校1年時

大学は文系、理系どちらに進むかある程度決めておきましょう。大学によっては高校卒業までの成績を重視しますので、最初からコツコツと積み上げていきましょう。文系の場合、「英語、面接、小論文」がカギとなります。理系の場合、試験は日本の高校でやっている範囲から出題されます。海外では国や地域、学校によって理数科目の履修範囲に幅があるので、留学先の学校で学んでいない分野は自学自習でやっておくことが肝要です。理系の大学を目指すなら、数学はベクトルや数列など1a、2b、3の範囲を、理科は物理と化学をやっておくことが望ましいです。（大学や学部によって異なりますので志望校の条件を必ず確認してください）芸術系や建築系の学部では、デッサンを求められる場合もあります。

高校2年時

志望校を5～8校程、選定しておきましょう。加えてTOEFLやIELTS等の英語力を証明するテストを受験しましょう。大半の大学で認められているのはTOEFLです。一度で目標点をクリアできるとは限りません。TOEFLであれば最低でも72点～80点、IELTSであれば6.0が受験に必要なスコアの目安です。（あくまでも目安ですので実際に必要な資格スコアは各大学及び志望学部の受験要項をご確認ください）

大学を選ぶ基準

• 学びたいことが学べるか
• 就職先や就職率
• 国家資格・試験の機会やサポート
• 理系であれば研究室・自分のやりたい研究があるか

高校3年時

各大学の出願時期は7月初旬から中旬です。同年5月頃までに出願校を本決定し、受験に向けたスケジュールを調整しましょう。出願に際し、志望理由書、海外の学校の英文成績証明書、推薦状、在籍証明書等が求められるので、卒業前に学校の先生に依頼し、帰国時には持ち帰ることができるように準備を進めましょう。（ホリデー中は先生がおられず必要書類を発行頂けないので要注意）オーストラリア、ニュージーランドに留学中の生徒は、学校を休んで一時帰国をする必要があるため、予め受験スケジュールを学校に伝えた上で、どの位の期間、学校を休めるか事前に確認しておきましょう。

留学中にできる受験対策について

国や地域によっては、放課後や土日に塾に通ったり、家庭教師（チューター）をお願いして過去問題や参考書の問題集を解くなどの対策をやっています。夏休みや冬休みは日本国内で集中講座を開講している帰国子女受験予備校もあるので、それらを利用するのも有効です。
この他にも、日ごろからボランティアや課外活動に積極的に取り組むこと、日本の本や新聞を読んでおくこと、漢字はもちろん、小論文の練習をしておくこともお勧めです。

その他の留意点

• 大学によってはSATのスコアを求めるところもあります。
• TOEICのスコアで受験できる大学もありますが、限られています。
• 受験要項や対策内容は、その時々で変更する可能性が高いですので、志望校のホームページにて最新情報を必ずご確認ください。
• 一時帰国中にオープンキャンパスに足を運んでみることもお勧めです。