🦘カンガルー便り Vol.26
こんにちは。
シドニーより古賀です。
日中10度を下回る日がほぼなかった暖冬を経て、こちらは春に向かっています。道路沿いの梅が日を追うごとに芽吹き私たちの目を楽しませてくれます。人口が増え、マンションの建築が活況なこのエリアでも、日本の都会では決して見られない、トトロの映画のあの象徴的な大木に負けず劣らずの立派な木々が、気候の良いこの時期の景色を更に楽しませてくれます。最近我が家では子供たちの学校への送り迎えに車ではなく片道20分かけて歩いているのですが、自然の癒しの恩恵を受けながら日々の生活を送ることができることへのありがたみを一層感じる季節です。
息子たちの学校ではお祭りの日が近づいています。こちらではSchool Fateと呼ばれ、一般的には週末に小学校のキャンパスを解放して、移動遊園地がきていたり、PTA/ボランティアが食べ物やゲームなどの屋台を運営します。そして年一回のこの機会は学校にとって資金集めの最大のチャンスで、各屋台や乗り物代金の売り上げが学校運営資金に充てられるというものですので、ボランティア募集や周辺のショッピングセンターで事前に福引券を買ってもらうための呼びかけなど、学校スタッフや家族のみならずコミュニティを巻き込んで盛り上がりを見せています。例年イベント当日はまっすぐ歩けないほどの人で埋め尽くされ、20時に打ち上げ花火でしめられます。
今年6年生で小学校卒業を控えた長男にとっても、卒業式前夜祭イベントの実施や記念品を製作するための資金集めも兼ねているため、関わり甲斐は非常に大きいようです。彼は事前に寄付されたぬいぐるみやお菓子を袋詰めする作業、そして当日にそれらを売り歩くボランティアに登録しており、シャイな彼が自分たちのためにもどれだけ役割を全うできるか楽しみにしています。
こちらの学校運営資金の一部はこういった募金活動を通じて集められたもので賄われる前提があるため、各校のSchool Fateはどれも力が入っています。報告書を見ると昨年の当校運営資金の6%が寄付関連での収入だったようです。また年間を通して地域のお店やビジネスと連携した取り組みも多く、学校運営にはコミュニティとの強いつながりが欠かせない要素となっていることも見て取ることができます。コロナ禍は中止となっていたため今年で3回目の経験となる私たち家族にとっても、これだけ大規模で集客力のある素晴らしいイベントと関りを持つことができることを嬉しく思っています。私も当日は日本食屋台でのボランティアを楽しんできます!
・・・おまけ・・・
オーストラリアではカラフルで愛らしい鳥を日常的に目にします🐦