🦘カンガルー便り Vol.25
こんにちは。
シドニーより古賀です。
日本では桜の入学・卒業シーズンですね。卒業を迎えられた皆さまおめでとうございます!
こちらは2月に新年度を迎えてから早くも約2カ月が過ぎ、1学期目は残すところ2週間程となっています。今週金曜日から来週月曜日まではイースターホリデーの4連休で、今日は子どもたちが通う学校で低学年の生徒たちが思い思いにデザインした帽子をかぶって、先生方や親が見守る中練り歩くイベント、イースターハットパレードが催されています。季節は夏が終わりを告げ、朝晩は冷え込みが増して秋の訪れを実感する毎日です。
本日は、私たちの中でもいよいよホットになっているHigh Schoolについてのお話しです。まずNSW州では5-6歳からKindergartenがスタートし、7歳~12歳がPrimary School(Year 1-6)、13歳~18歳までがHigh School(Year 7-12)です。長男が今年6年生になり、来年から通うHigh Schoolへの入学手続きを始める時期になっています。Primary Schoolの選抜試験を合格した5年生以上が所属できるOpportunity Classと呼ばれる特進クラスがいくつかの学校に設置されており、一方High Schoolではこちらも選抜試験を経て入学ができるSelective Schoolと呼ばれる、アカデミックレベルが高い学校/クラスが提供されており、いずれも州立校です。国内トップを争うSelective Schoolがあるこの地域では、特進学校/コースへ入学させることを目的に小学生低学年から塾に通わせたり、家庭教師をつける家庭も決して珍しくありません。日本の都心部でも中学校受験をする子どもたち、合格に向けて家族一丸で取り組む姿が多く見られるようになり久しいですが、様々なルーツの人が移民として生活を築くここシドニーでも年々学業重視の傾向が高まってきているそうで、故に教育の地域格差も出始めてきているように感じています。
上述のような特進校、特進コースを選択せずとも、校区内に住所があればHigh Schoolには入学ができ卒業まで一貫して在籍ができますので、日本のような高校受験はありません。私たちの長男も校区内のHigh Schoolに進学予定ですが、勉学に熱心な家庭が多いエリアということもあり、進学先の学校は一般的な公立校にも関わらず州内でのランキングは常に上位で、授業についていくために塾に通う必要があるかもしれないと考えています。こちらではPrimary Schoolでは宿題量も少なく先生方がしっかりと見てくれるのですが、High Schoolに上がった途端に試験が増え自律的に行動することが求められる機会が圧倒的に増えてくると聞きます。こちらの学習で重視されるアウトプット(ライティングやプレゼンテーションなど)が不得手な彼が、どこまでついていくことができるかは心配な点です。