🦘カンガルー便り Vol.8
こんにちは。シドニーより古賀です。
前回の記事から一カ月半の間に、こちらは確実に夏に向かっています。日中は30度を超えることも多くなってはきましたが、20度台の日もまだまだあり過ごしやすい季節です。街中の木々は青々としてきており、その中でも私がこちらで初めて見たジャカランダという、鮮やかな紫色の花をつける木が並ぶ景色はとても癒されます。放課後に立ち寄る公園は強い日光を遮るものが少なく、毎日のように付き合う親は夏を待たずして日本の5倍ともいわれるこちらの紫外線の脅威と戦っています。
さて、NSW州の学校では年度の最終学期である4学期目も後半に入りました。
毎日お弁当と水筒だけをバッグに入れて元気に通っている二年生の息子ですが、最近は毎週火曜日がCanteen Dayとして定番になっています。Canteenとは学校のキャンパス内にある売店のことで、数ドル程度のサンドイッチやお菓子、ドリンクが売られているので、休憩時間やランチタイムには子供たちが小銭を持って列をつくるのですが、加えて毎朝8時30分までのオンライン注文でランチをオーダーできるのです。メニューは温かいご飯と野菜炒めのお弁当、ヌードル、ホットサンドイッチやピザ、パスタなど種類豊富で、中でも息子のお気に入りはTeriyaki Chicken Sushi Roll(照り焼きチキン寿司巻き)です。オーストラリアではどのフードコートにもテイクアウトのお店が必ず一つはあるくらいお寿司は人気の食事の一つですので、Canteenでもお寿司は人気らしく、火曜日だけ注文ができるスペシャルなメニューなのです。
息子の学校は9時前に一限目が始まり、午前中の20分の休み時間の間におやつタイムがあります。この時間はポテトチップスなどの袋菓子やフルーツ、カット野菜、ヨーグルトなどで小腹を満たします。ランチタイムは12時30分から約1時間ですが、息子の場合は休憩時間にランチの半分を食べてしまい、ランチタイムはもっぱら遊びの時間だそうです。雨が降ってさえいなければ教室ではなく外の木陰で地面にあぐらをかき、好きな場所でランチをとるのだそうで、こういった話からは日本のように給食を通して学ぶマナーや食べ物への意識とは全く異なるように感じます。(雨天の日のランチは各教室で先生がスクリーンに映画を流してくれるそうで、息子は雨の日も楽しみにしています。)
意識という面では、日本の学校では生徒たちが掃除をする時間が設けられていますが、こちらでは掃除の業者の方がいらっしゃるので、生徒がすることと言えば、整理整頓として教室で自分が使用したものを元の場所に戻す程度です。私たちが小学校での掃除を通して学んだホウキの使い方や雑巾がけの仕方、公共の場所やモノをきれいに使うという意識は、日本の学校特有の習慣を通して培われる尊いものだと思います。
また、こちらは教室の床にあぐらをかいてしっかりと座るのが授業中の正式なマナーだそうです。日本のように一人ずつに机と椅子が割り当てられていませんので、先生の周りを囲んで座って話を聞き、流れで読み書きも床ですることになるそうです。数人が座ることができる机もいくつかはあるそうで、グループワークや個別ワークの時に、各々が集中できる場所や姿勢を選んで取り組んでいる様子は、日本と比べるとかなり取り組み方の自由度が高いと感じます。
日本の学校生活で、給食を残さず行儀よく食べること、教室ではしっかりと背筋を伸ばして椅子に座っていることなどを教えられてきた子どもたちは、留学当初はこういった違いに驚かされることになると思います。それぞれの国の教育の位置づけや、学ぶことへの向き合い方が表れていて何とも興味深いですね。これからも気づいた点はこちらで書いていきたいと思います。