『人とのつながり』 新年のご挨拶
皆さま明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
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さて、私どもの2020年は、ある社員の空港見送りからスタート。
昨年末、ご主人の仕事の関係でオーストラリアに転居が決まり、引っ越しと出発が同日となかなかの忙しさながらも無事出発を向かえました。
創業当時から共に生徒さんや親御様のサポートに心を砕いてくれていた社員の家族総出の門出はちょっぴり淋しくもありますが、幸い、テクノロジーのおかげでオーストラリアからのワーク環境を整えることができました。
子ども達は現地校に通学予定なので、生活基盤が整いましたら、オーストラリアの教育や生活の様子等お届けする予定です。
楽しみにお待ちくださいませ。
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昨年のラグビーワールドカップに続き、今年は東京オリンピックを控え、『世界とつながりを持つ社会』に私たちは身を置いていることをより身近に感じています。
つながりのスケールの大小は、その時々の状況や人によって様々ですが、時に人に悩み人に疲れ…と人につながる悩みもまた尽きずであることは何歳になっても変わらず。
私自身、小学校ではイジメに悩み、それも理由の一つで地方の全寮制の学校に中学から進学。
だれ一人知り合いもおらず、方言も全く分からない環境下で、布団の上げ下げも洗濯も自分。
高校卒業までの丸6年、帰省する度に泣いていました。イジメからは解放されたけれど、こんな苦労ばかりの経験はつらすぎると。
でも、最後までやり通せたのは、同じ苦労を共にした友達はじめタテヨコナナメの先輩後輩がいたから。厳しいけれども温かく見守り、次の道へと導いてくれた先生方がいたから。ぶつかったり、傷ついたり傷つけたり、失敗を重ねながら互いをよく知り、程よい距離感を集団生活の中で学習していったことが『人とのつながり』に発展、だから頑張れたんだなとしみじみ思います。
私たちの生徒さん方は、海外といった更に大きなスケールで、言葉も食事も生活習慣も、受ける授業も学習スタイルも全く日本のものとは違う環境に身を置き、それこそご家族と離れて日々切磋琢磨をしています。
寮生活でもホームステイでも揉まれている様子は本当に逞しく、健気でもあり、お会いする度にその成長ぶりはひとしおで、子どもの成長のタネはこうして花を咲かせていくのかと感動をたくさん頂いています。
彼らもまた異国の地で踏ん張りがきくのは、周囲とのつながりがあってこそ。そしてなにより日本のご家族からの愛とエールがあってこそです。
10代は人とのかかわり方を学ぶ時期でもあります。まずは自分自身が自然体であることをよしとし、ぶつかったり、失敗したなと思ったら調整してみる。そんなトライ&エラーを意識的にやってみるといいと思います。
一時は凹んでも、そこにもまたつながりが支えになることもあるかもしれません。
『世界とつながりを持つ社会』を生きる子ども達にとって、人生の早い段階で、人とつながるためのスキルやマインドセットを習得しておくことは、その先の未来を生きる上で大事な財産の一つになることでしょう。
その一翼を私たちが担うことができれば幸いです。
2020が皆さまにとっても私たちにも、新たなつながりが生まれる一年となりますように。
本年もよろしくお願い申し上げます。
海外教育研究所
金成 有理