機能は自分のなかにある
スイス
国際国家・スイス
国内には多くの国際機関の本部が置かれ、永世中立国として世界的に認められているスイスには、30を超えるインターナショナルスクールがあります。スイスの全人口の約5分の1が外国人ということもあり、世界約120カ国から様々なバックグランドを持つ子ども達がこれらの学校で学んでいます。スイスの学校は、各界の著名人や王室が子弟の教育の場に選ぶことも多いことで知られています。
フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロマンシュ語の4言語が公用語であるスイスでは、校内は英語、街ではフランス語、というように、学校所在地によりその地域の言語を習得する機会にも恵まれています。国際色豊かな環境で、マルチリンガルを目指す学生に最適な国でもあります。スイスはヨーロッパの中央に位置していますので、ヨーロッパ諸国を訪問する機会が数多くあります。フランスやイタリア、ドイツ等の隣国へは学校からの小旅行の他、友人宅訪問に週末を利用して出掛ける生徒もいます。
アルプスの大自然の中で、夏はハイキングやアウトドアスポーツを、冬はスキーやスノーボードを堪能できる環境でもあるスイスは、スポーツを通して心身を鍛えるプログラムも充実しています。夏季と冬季で校舎を移動する独特なシステムを持つ学校もあります。
日本の教育とはここが違う!
平和で自由な雰囲気の中、英語以外の言語やグローバルな視野を身につけることができるのがスイスの学校の魅力です。クラスメートはアメリカ人やイギリス人を始め、ヨーロッパやアフリカ、アジアから集まる留学生です。冬期は連日スキー、ヨーロッパ各地への小旅行、国内外での奉仕活動など、学びの場は教室内に留まりません。
スイスの教育システム
留学生を受け入れている学校の多くはインターナショナルスクールで、学校ごとに、アメリカ方式、イギリス方式、国際バカロレア(IB)、あるいはそれらを組み合わせたカリキュラムとなっています。学校や出願時の年齢により、入学時に求められる語学力や課される試験等、入学条件が異なります。
アメリカ方式
アメリカ本土のカリキュラムに沿って授業が行われます。アメリカ方式では、12年生までは興味ある分野を幅広く学び、専門分野は大学や大学院で学ぶ教育がなされているため、高校生であれば、必須科目以外は、自分の学びたい分野を選択します。個々の学力に応じて進度を上げて学ぶことができるよう、学校によってはAPコース(大学に移行できる単位クラス)を提供しています。The American School in Switzerland(TASIS)やLeysin American School(LAS)などのアメリカンスクールはESLクラスが充実、ESLと正規課程を組み合わせたカリキュラムとなっています。アメリカンスクールでは、11、12年次の2年間はU.S. High School Diplomaと国際バカロレアから選択できるようになっています。国際バカロレアのカリキュラムは世界の大学が認めるカリキュラムでもあるため、多くの学校が採用しています。
イギリス方式
イギリスのカリキュラムに沿って授業が行われます。14歳からの2年間は (I)GCSEコースを履修、2年後の終了段階で国家統一試験を受験します。イギリス方式のAiglon CollegeやSt. George’s Schoolでは、高校2,3年次の2年間は国際バカロレアのカリキュラムを採用しています。両校はブリティッシュスクールとしてスタートしたこともあり、校風や規律は伝統あるイギリスのボーディングスクールに則っています。イギリス本土では、大学進学希望者は国際バカロレア又はAレベルを2年かけて履修します。日本やアメリカの大学が4年制であるのに対して、イギリスでは大学が3年制となります。大学での専攻とAレベル履修科目が直結している必要がありますので、イギリス方式では、10代前半から先々の進路や職業を踏まえて科目選択を行う必要があります。AレベルはBrillantmont International Schoolが採用しています。
国際バカロレア
高校2,3年次にあたる2年間で履修する世界共通の高校卒業資格です。国際バカロレア資格の評価は国際的にも非常に高く、日本を含む世界125カ国以上の大学が入学資格として認めています。どの国の大学に進むか決めかねている学生は、国際バカロレアのカリキュラムを持つ学校を選ぶのも一つです。
低年齢からの留学
スイスの学校には、5,6歳の子どもから受け入れている寮制学校があります。La GarenneやPre Fleuriは、世界規模で見ても数少ない低年齢児童を受け入れている代表的な学校です。両校は大自然に囲まれた美しい環境にあり、それぞれ約70名の生徒が学んでいます。同じ敷地内には校長先生を始めとするスタッフが子ども達と寝食を共にし、子どもたちの成長を支えています。病気や怪我の際にも、ナースやドクター、心理カウンセラーが24時間対応できるよう控えており、あらゆる面での配慮が感じられます。
大学への進学
スイスの高校を卒業した学生は、欧米あるいは日本の大学に進学する事ができます。日本の大学に進学する学生は、帰国子女入試やAO入試で受験する場合が多いです。スイスの学校では、バラエティに富む教師陣の出身国からも、英語圏に限定せず、多様な選択肢から進路を決める学生もいます。入学条件は各大学が定める入学条件を満たす必要があります。いずれの学校にもカレッジカウンセラーが常駐、11年生から進学相談が始まります。個別面談では、個々の学生の進路希望や成績を踏まえ、大学選定や専攻の決め方などをアドバイスします。
学年対応表
日本 | 幼稚園など | 小学校 | 中学校 | 高校 | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
年齢 | 5-6歳 | 6-7歳 | 7-8歳 | 8-9歳 | 9-10歳 | 10-11歳 | 11-12歳 | 12-13歳 | 13-14歳 | 14-15歳 | 15-16歳 | 16-17歳 | 17-18歳 |
学年(Grade) | – | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
スイス | – | Elementary School | Junior Hight School | Senior Hight School,Secondary School,Hight School | |||||||||
Elementary School | Senior Hight School,Secondary School,Hight School | ||||||||||||
Elementary School | Middle School | Senior Hight School,Secondary School,Hight School |
初年度留学費用の目安<私立校(寮制)>
学校名 | The Institut auf dem Rosenberg | La Garren International School | Leysin American School |
---|---|---|---|
入学金+学費(寮費・食費含む) | CHF109,000 | CHF92,000 | CHF107,000 |
日本円換算* | ¥15,700,000 | ¥13,250,000 | ¥15,400,000 |
往復航空券 【目安】 | ¥250,000 | ¥250,000 | ¥250,000 |
海外留学保険(1年間)【目安】 | ¥250,000 | ¥250,000 | ¥250,000 |
1年間に必要な費用合計 【目安】 | ¥16,200,000 | ¥13,750,000 | ¥15,900,000 |
*2022年8月現在のレート(144円/1スイスフラン)で算出しています。
*費用はあくまでも目安です。実際の費用は各学校の料金及び為替レートによって異なります。
*学費にはデポジットも含まれています。
*お小遣いや休暇中にかかる費用、弊社のお手続き費用、留学中のサポート費用などは別途必要です。
スイスではこんなことができます。