保護者の皆様へ
お子様の留学を検討されている保護者の皆様へ
留学は、快適な環境から外に出て未知の世界に触れる冒険です。言葉が通じない苦労、孤独感、慣れない食事等、特にスタート当初は苦労や困難の連続ともいえます。大小さまざまなチャレンジがそこにはありますが、つまずき悩みながらも前進している子もいれば、ふさぎ込み立ち直れないまま帰国の途についた子も中にはいます。成長の歩みを継続できた子とそうでない子どもでは何が違うのか。掘り下げてみると前者の子ども達の共通点として見えたものがありました。
- 自分の意思で留学している
- 年齢に応じた自己管理ができる
- 将来的な展望がある(漠然とでも)
- 好奇心や行動力がある
- 熱中できるもの(勉強でも活動でも)を持っている
- プラス思考で物事を捉えられる
- 人の話を聴くことができる
- 悩んでも引きずらない(回復や切り替えが早い)
- 物事の見方を変えて気分を切り替えることができる
- 環境や他人が変わるのを期待するのではなく自分自身が変わることができる
- 困ったり、悩んだ時は現地の誰か(学校や現地スタッフ、友達、ホストファミリー等)を頼ることができる
- 日本の家族をはじめ身近な人に感謝できる
- 見守り応援してくれる家族がいる
では一つも該当するものがない子ども達は留学に不向きなのかというと、必ずしもそうではありません。どれも自信は持てないけれど、新たな環境でチャレンジしたい、日本の学校では自分らしくいられなかったけれど海外なら自分の居場所を見つけられそうと勇気を持って海を渡り、伸び伸びと成長の歩みを進めている子ども達もいます。
持って生まれた気質や性格によるところもありますが、日本で培われたものの延長線上に留学生活はありますので、どの子どもにも共通していえるのは「留学に臨むまでの準備がいかに大事であるか」留学生活を左右する原点はそこにあるといっても過言ではないと私たちは捉えています。
留学中に必ずしも花開かない場合があるかもしれません。個々人のタイミングが異なることを踏まえ、その時に応じて周りが見守り働きかけることも重要と考えます。留学という貴重な経験を踏み台に一段も二段もステップアップができるよう、「留学とその先の人生に備える」ところからそれぞれのゴールに向けて、子ども達の伴走者であることを私たちは大切にして参りました。実際に旅立つ子ども達はもちろんですが、送り出す親御様も不安はつきないものです。上手くいくことばかりではありませんが、親御様にとっても心強い存在になりたいと思っております。
人生100年時代にAIとの共生が当たり前となる社会では、人生のあり方そのものがますます多様なものになるでしょう。そのような時代において一人ひとりが個性を磨き、自信を持って人生の舵取りができるようになることを心より願いながら、留学という経験をそれぞれの「前進」につなげてもらえれば幸いです。
海外教育研究所スタッフ一同